Back  発声練習・活舌(滑舌)練習 

「大きくよく通る声」は、役者の最大の武器です。入部するまでは地声が大きくないという人も、 意識して練習すれば、自分自身で驚くほど声が大きく出せるようになります。 (2年生が、新年度になって新入部員と一緒に舞台に立つと、すごくよくわかります。)


○ 腹式呼吸
腹から声を出すと、長めの台詞を息継ぎなしで言おうとする時、息切れせずに最後まで声量を保つことができます。
腹式の発声では、吸うときに腹筋が前に出ておなかが膨れ、声を出す間、おなかがへこんでいきます。
息を吸うとき肋骨が開きません。(開くのは胸式で吸っているということです)
コツがつかめない人は、床に寝て重い物をおなかに載せてそれが上下するように呼吸してみましょう。


○ ロングトーン
息の続く限り声を伸ばし続けます。
できる限り口を大きく開けましょう。
楽に声が出るよう、のどをゆったりと開きましょう。
自分が一番自然に大声が出せる声の高さを知りましょう。これを例えば「中音」と名づけ、それより高い声を「高音」、 低い声を「低音」として、日々の練習で少しずつ高音←→低音の幅(声域)を広げてゆきましょう。
基本は同じ音(たいていは「あ」です)が同じ高さ・音量で続くように保ちます。
だんだん強く/弱く、だんだん高く/低く変化させる練習もあります。


○ 五十音
定番の形。
「あえいうえおあお かけきくけこかこ させしすせそさそ ……」
これもよくあるパターン。
「あいうえお・いうえおあ・うえおあい・えおあいう・おあいうえーーーーー
  かきくけこ・きくけこか・くけこかき・けこかきく・こかきくけーーーーー ……」

アカサタナハマヤラワガザダバパの各行について行います。
キャシャチャニャヒャミャリャギャジャヂャビャピャツァファ行もやってみましょう。
1音1音、母音の形を大きくしっかり作ります。

○ あめんぼのうた
北原白秋の詩「五十音」。発声、滑舌練習の定番です。
あめんぼあかいなあいうえお  うきもにこえびもおよいでる (水馬赤いなあいうえお 浮藻に小蝦も泳いでる)
かきのきくりのきかきくけこ  きつつきこつこつかれけやき (柿の木栗の木かきくけこ 啄木鳥こつこつ枯れ欅)
ささげにすをかけさしすせそ  そのうおあさせでさしました (大角豆に酢をかけさしすせそ その魚浅瀬で刺しました)
たちましょらっぱでたちつてと とてとてたったととびたった (立ちましょ喇叭でたちつてと トテトテタッタと飛び立った)
なめくじのろのろなにぬねの  なんどにぬめってなにねばる (蛞蝓のろのろなにぬねの 納戸にぬめってなに粘る)
はとぽっぽほろほろはひふへほ ひなたのおへやにゃふえをふく(鳩ポッポほろほろはひふへほ 日向のお部屋にゃ笛を吹く)
まいまいねじまきまみむめも  うめのみおちてもみもしまい (蝸牛ネジ巻まみむめも 梅の実落ちても見もしまい)
やきぐりゆでぐりやいゆえよ  やまだにひのつくよいのいえ (焼き栗茹で栗やいゆえよ 山田に灯のつく宵の家)
らいちょうさむかろらりるれろ れんげがさいたらるりのとり (雷鳥寒かろらりるれろ 蓮花が咲いたら瑠璃の鳥)
わいわいわっしょいわゐうゑを うえきやいどがえおまつりだ (わいわいわっしょいわゐうゑを 植木屋井戸換へお祭りだ)
○ 外郎売り
もとは歌舞伎十八番のひとつ「外郎売」の中の一節。
発声・滑舌練習の定番です。長いのでリンクだけ。
 ≫Wikipedia「外郎売」