Back  照明について(校内公演)

○地明かり・前明かり
地明かり・前明かりは、光の丸い輪郭があまり明確にならないよう、床面全体を照らしたいものです。
照明効果にあまりこだわらないのであれば、天井の蛍光灯でも構いません。
蛍光灯はその仕組み上、フェードイン、フェードアウト(だんだん明るくなる/暗くなる)という操作ができません。
また、注意しなければならないのは、教室の蛍光灯は頭の上からの光なので、それが役者より少しでも後ろの位置にあると、 役者の顔がかなり暗くなるということです。天井の全灯をつけるのであれば問題ありませんが、 客席側を(ちょっとでも劇場っぽくしようということで)消灯する場合、役者が蛍光灯を背負うような位置になると、 とたんに役者の前面が真っ暗に感じられます。

教室の蛍光灯を地明かりに使う場合、少々弱くても、前明かりがあるのとないのでは相当違います。 ホームセンターで売っている小さなスポットライト、野外灯のような照明を当てるだけでも違います。

舞台照明用の灯体がある場合は、消費電力に注意しながら活用します。

地明かり、前明かり用の灯体のレンズは、エッジがぼやける「フレンネル」タイプのものが理想です。

左が平凸、右がフレンネルのレンズ
調光可能な灯体で地明かり・前明かりを高い位置に仕込むには、ある程度の数の灯体を用意し、 天井近くに「イントレ」(一種のやぐら)を組み上げる必要があります。 重たい灯体を安全に配慮しつつ吊り込み、思い通りの配線をするには、かなりの機材と技術が必要で、 実現できる学校もそう多くはないでしょう。
舞台照明用の灯体は、電源プラグの形状が一般的な家電製品と異なります。
古い機材は「T型」、新しい機材は「C型」と呼ばれるプラグが付いています。
T型プラグ
C型プラグ
通常の家電製品のプラグ(家庭用コンセントに差せる形)は「平行」プラグと呼びます。
T型、C型プラグの灯体を普通教室のコンセントに差すには、変換プラグが必要です。

○スポットライト
地明かりではない、いわゆる「スポットライト」といえば、役者の頭上から当たる「トップサス」、 客席後方から舞台に向かって丸い光が当たる「(フォロー)ピンスポット」のいずれかでしょう。
普通教室等でトップサスをつり込むのは、仕込みの手間からも、安全面からもなかなか難しいことです。
机を組み上げるなどして、その上(観客の頭にかからない高さ)から照らすだけでトップサスに似た効果を十き出すことができます。

ピンスポ用の照明には、たいてい(アイリス)シャッターが内蔵されています。 光の丸の大きさを大きくしたり絞り込んだりして調整することが、フェードイン/フェードアウトの代替となり得ます。