Back  演出担当  

○ 仕事内容
演劇における芸術上の責任者です。 作品に携わるすべての人々の上に立ち、作品全体に統一性を与え、まとめ上げます。
演劇はもちろん関わった人全員で作り上げるものなのですが、「船頭多くして船山にのぼる」 の言葉通り、役者・スタッフがテンデンバラバラな理解のもと、それぞれ勝手に動いては いい芝居になるはずがありません。 演出担当は「どんな(方向性の)作品にしたいのか」という点に関して最終的な決定権を 持ち、それを役者やスタッフに周知徹底します。
厳しいことを言えば、「人を自分の思い通りに従わせる:力を持つ役割なわけですから、 演出担当が求める作品像は、他のメンバーにも受け入れてもらえる充実した内容であるべきで、 独りよがりな作品像を押しつける人であってはなりません。

演出担当の仕事は、例えば次のようなものです。

(a) 脚本の理解
(b) 作品世界・舞台空間・衣裳のイメージ化
(c) シーン割り・練習計画
(d) 演技指導

芝居作りに責任を持つポジションには「舞台監督」もいます。
舞台監督は、芝居作りの過程で発生する実務的な問題を処理するポジションです。
「演出」担当は、演劇の作品(堅く言えば芸術作品)としての質を高め、 よいモノにする役割を担います。そのため、自然といろいろな事に「こだわる」役回りになります。 1シーンを何回練習するかとか、装置や効果にどこまで高い要求をするかいったこだわりは、 作品をスケジュール通りに制作する営みとは正反対の圧力です。演出担当が作品の質に こだわるほど予定はずれていきかねないわけですが、高校演劇ではほとんどの場合、 スタート時には公演日が決まっていることと思います。そうである以上、 現実的には舞台監督と常に意見交換をし合って、理想と現実の間の落としどころを 探ることになるでしょう。