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○ホリゾントライト(アッパー UH・ロアー LH)
舞台の一番後ろに白い幕が下がっていて、これをホリゾント幕と言います。 この幕に向かって、主に色を付けた照明を当てることによって様々な効果を生み出します。 様々な理由から大がかりな舞台装置を組むことが難しい高校演劇の世界では、ホリゾントライトが多用される傾向にあります。
上半分を照らすのをアッパーホリゾントライト(UH)、 下半分を照らすのをロアーホリゾントライト(LH) と呼びます。

ローホリとホリ幕
UHとLHは、別々に調光できます。
多くのホールでは、UH、LHそれぞれ3〜4系統の回路を持っていて、 3〜4色のカラーフィルター〜赤、青、緑、プラス1色・多くは黄色〜が仕込まれています。 ただし、古い考え方のホールだと、アッパーホリに赤が仕込まれていない所もあります。 その場合、アッパーには青、緑、青緑の3色が仕込まれているはずです。 (アッパーに赤など使うはずがないから、ということらしいのですが……)
「光の三原色」の理論に従って、「加色混合」で欲しい色を作り出します。
 <組み合わせの例>

 赤+青+緑=白
 赤+青=マゼンダ(濃いピンク)
 赤+青+暗い緑=ピンク
 暗い赤+青=紫
 赤+緑=黄色
 暗い赤+緑=黄緑
 青+緑=明るい青緑
 暗い赤+青+緑=水色

使い方、色の組み合わせ等はもちろん自由ですが、だいたいの相場はあります。
 屋外(晴れ) 〜 上=水色・下=白

 森の中 〜 上=緑・下=青
 夕暮れ 〜 上=青・下=赤
 夜・暗い室内 〜 上下とも青
  シルエット 〜 ホリゾントライト以外の地明かり、前明かりをオフにする

○トップサス(Tサス)
いわゆるスポットライト。 地明かり、前明かりを消して人物等をTサスで浮かび上がらせると非常に強い効果を生みますが、 独白のシーンなどで人物に当てる場合、Tサスだけだと顔に影ができます。ちょっとでも下を向くと顔は真っ暗です。 CLや別のTサスを使って、いわゆる「顔当て」とセットで使うことが多いです。

 左=Tサスのみ  右=Tサス+顔当て

○ステージサイドスポット(SS)

顔〜身体の側面が効果的に照らされています。
床と水平に、大きさと方向を絞って照らすことができるので、人間だけを舞台上に浮かび上がらせるような効果も可能です。 (いわゆる”床を嫌う”当て方)
一方で、舞台上の役者(時に大道具)が灯体の反対側にいる他の役者に影を投げかけやすく、 狙いと役者の立ち位置にかなりの工夫が必要です。

○(フォロー)ピンスポット(Pin)
いわゆるピンスポ。人物を追って動かすことができます。
調光卓で操作するのではなく、独立したオペレーターが横に立って、大きな灯体を直接動かして操作します。 そのため、ピンスポを使う場合は、専用の人間を使う数だけ当てておく必要があります。
位置や大きさをぴたっと合わせるには、ある種の職人技が必要です。


ピンスポのバミリ方の例。
○特殊な照明・特殊効果
前からのフットライトでホリに大きな影を作る

ソースフォー 床にきっちり四角いエリアを浮かび上がらせる

ソースフォー+ネタ板 で床やホリに図柄を浮かび上がらせる

エフェクトマシン(雲・雨、波・炎 など)

ミラーボール

目つぶし


○ボーダーライト・作業灯
舞台の真上に、通常は前後2列、一直線に並んだ電球が仕込んであります。 これはボーダーライトといい、仕込みやバラシの時に作業を行うために舞台上を照らすため、 あるいは舞台上が平面的にべたっと明るければよい時(講演会・式典など)の地明かりとして使用されます。
「作業灯」といえば、たいていはボーダーライトを指します。
中割幕を引いた時、袖幕をせめた舞台などでは、ボーダーの光が黒幕にかかって照らされてしまいます。 それでも構わないという時は、ボーダーを地明かりに使うこともできます。