Back  音響について(大会等)

音響効果(BGM、効果音)は、演劇上演に欠かすことのできない要素です。
役者の演技や舞台装置だけでは伝えられない情報を観客に伝える重要な役割を担います。

○ 音響の仕組み(音が出るまで)

通常、ホールでの演劇上演で音響効果が流れるには、下記のような経路となります。

劇場のホールで上演するのであれば、ホールの設備を使用することが多いと思いますが、 必要に応じて、自前の機材一揃いを持ち込むことも可能です。


○ ステレオ/モノラル

ステレオ録音とは、左右のスピーカーから別の音がでるように録音されています。 ステレオ機器は、左右を別系統(「右トラック」「左トラック」と呼びます)の信号として別々に処理します。 音声の入力や出力でR(右)とL(左)が区別されるのはそのためです。
これに対して、左右のスピーカーから全く同じ音が出るような録音状態を「モノラル」といいます。

私たちが普段使っているワイヤレスマイクやケーブルマイクはモノラル出力です。 それを使って拾った音は、ステレオで録音することはできません。 マイクから音声や自然音を録音する時は「ステレオマイク」を使わないと奥行きのある音が録音できません。 同様に、元々モノラル録音されていた古いレコードや、ギターなどの楽器から出てくる出力データは、 たとえステレオ対応のメディアに録音しても、同じ音がRとLに録音されるだけですから、 ステレオとして聞こえません。

音響用のコードにも、ステレオ=R・Lの2系統の信号が流れるものと、 モノラル=1系統の信号が流れるものとがありますから、機器の接続については注意して下さい。
コードの先端=コネクターの形状で、ステレオなのかモノラルなのか区別ができます。
モノラル
 ・ヘッドの金属部分が2分割されたピンジャック、ミニピンジャック
 ・XLRタイプコネクター(いわゆる「キャノン端子」)
  
ステレオ
 ・ヘッドの金属部分が3分割されたピンジャック、ミニピンジャック
 ・RCA端子(赤、白に分かれたステレオ入出力端子)
  


○ 再生機器

持ち込みの音響機器を使用する
持ち込み機材で音響をまかなうこともできます。
デッキから出力用のスピーカーまですべて自校で持ち込む場合は、それらの設置も仕込み/バラシの時間に含まれます。
持ち込みの機材を設置する場合、打ち合わせ会の舞台平面図にもスピーカー等の設置位置を記入して下さい。
演劇が上演できるホールで電源の心配をすることはまずないと思いますが、デッキ、ミキサー、アンプの電源がとれるか必ず確認しましょう。
持ち込み機材を接続する時は、双方電源オフ、音量ゼロの状態で行って下さい。

持ち込みの音響機器を会館の設備に接続する
持ち込み機材を会館の音響設備に接続する場合、コネクターの形状には注意して下さい。
最近各校で使うことの多い「サンプラーキ」なら、上部にRCA端子(赤白)が出ています。
いわゆる「デッキ」なら、背面にRCA端子(赤白)が出ています。
ラジカセ類を会館のミキサーに接続する場合は、ラジカセ側にRCA出力端子がないことも多く(ケンウッド製の一部機種くらい?)、 たいていはヘッドホンを接続するための「PHONE」端子から出力することになります。 その場合、両端が[ピンジャック]←→[RCA端子]となっているケーブルが必要です。 これは、PC、タブレット、iPodなどの携帯プレーヤーをミキサーに直接接続する場合も同じです。

持ち込み機材を接続する時は、双方電源オフ、音量ゼロの状態で行って下さい。

会館が用意した機器を使う
合同公演、コンクールでは共通の機器を使い回すことも多いので、会館で用意してくれるMDデッキやCDデッキが、何台まで使用できるか確認します。
古いCDデッキ機材の中には、パソコン等で焼いたCD−R、CD−RWだと読み取れない機種があります。
MDディスクについては、LPモードでの録音だと再生できない可能性もあります。LPモードでの録音はなるべく避けましょう。

○ 音楽関係の著作権について

部活動としての活動、しかも大会(コンクール)であれば無料公演のはずですから、 基本的に著作権料の支払いが発生することはありません。
ただし、違法コピーの音源を使うのは問題です。正規に購入した楽曲か、レンタルで借りた楽曲であればOKです。
本来は、購入/レンタルしたCDから直接曲を流すべきですが、 使用する順番、曲の長さ等について操作に都合良いように編集し、 記録メディア(MD,CD-R,SD,USBメモリ等)へ録音したものを使うことが認められています(黙認)。
その際、劇中で使用する楽曲が違法に入手されたものではないことを示すため、 「録音した元の音源を、必ず音響席に持参する」という決まりになっています。 レンタルCDから録音した楽曲を使用することも可能ですが、 大会当日にもう一度借りて、音響席の所に置いておくようにして下さい。
舞台上での生演奏はもちろん可能ですが、編曲のアレンジ、替え歌については過去に問題となった事例がありますので、 「著作権者への改変許可」を得て下さい。